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NEWS

HOSPEX Japan 2021に出展します。

HOSPEX Japan(ホスペックス・ジャパン)は、医療・福祉施設のための設備・機器の総合展示会で、1975年から開催され今年で46回目を迎えます。
 
昨年に引き続き、今回も会場内にブースを構えます。
多くの輸入インテリア商材の中から、医療介護福祉の空間に彩りを添える、衛生面や快適性に優れたファブリック・床材をご紹介いたします。皆様のご来場をお待ちしています。
 
HOSPEX Japan 2021
会期:2021年11月24日(水) ~26日(金)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 西展示棟
リソース・インターナショナル ブース番号: 1T-29

入場無料ですが、感染症対策の一環として入場には来場事前登録が必要となります。
HOSPEXサイトよりお手続きください。
TOPICS

リノリウムの逆襲  Tarkettのリノリウム

「リノリウムの床」という言葉は、どこか冷たさや無機質さのイメージとつながっているように感じられます。
 
診察室、実験室、学校の廊下。コツコツと響く足音。
 
現在の東リの全身である「東洋リノリウム」が1919年(大正8年)に創業し、高度経済成長期にさしかかるまで、リノリウムは軍艦の甲板をはじめとする日本の軍需を支え、医療・教育施設や公共施設の床、住宅のトイレなどの水回りにも多用されてきました。
病院や学校などに使われてきた理由は、もちろんその機能性にあります。
リノリウムは、素材由来の耐水性、耐久性、抗菌性などを持ち合わせている高機能な床材でもあるのです。
 
高度成長期には、製造・施工の簡便性や効率性に勝るビニール系床材に取って代わられましたが、近年再びリノリウムが注目を浴びています。リノリウムの持つ高い機能性が天然由来であり、限りなくサスティナブルな「未来の建材」として見直されています。
天然原料
リノリウムは、無機質なその見た目からは想像し難い原材料から作られています。
主原料となるのは亜麻仁油(linseed oil)です。
 
成熟した亜麻の種子から採れる黄色の油は、食用のほか、油絵具や塗料に活用されています。亜麻は茎は繊維(リネン)として使われる活用度の広い植物で、春種を蒔くと秋には収穫できる一年草です。短期間で勢いよく育つので除草剤や化学肥料の力を借りる必要がなくエコな植物と言われています。

亜麻仁油に松ヤニ、木粉、コルク粉、石灰石(炭酸カルシウム)などを練り合わせ、基布となる麻布(ジュート)に塗り付けてシート状にし、乾燥させます。

 

乾燥の工程は、少なくとも20日ほどかかります。

素材の弾力性と機能を引き出すために避けられないこの時間が、効率性が求められる高度経済成長期には大きな欠点となり、ビニール系床材にとって代わられる一要因となりました。

SDGsを背景に環境に配慮した製品がより求められる時代を迎え、自然の持つ力を十分に引き出すための大切な時間は、人の知恵と自然との共存として価値を帯び見直されています。

 

原材料はすべて再生可能な成分で、耐久性や抗菌性といった機能もすべてこれらの原材料から由来するもので、薬剤等は使用されていません。着色も天然由来の顔料が使われています。

サスティナブルな製造工程

現在、リノリウムを生産しているのはヨーロッパにある4つの工場のみで、日本で流通している商品はTarkett社を含めた2社の製品のみとなっています。

 

Tarkett社のリノリウムは、イタリア中部のナルニという街の歴史ある工場で作られています。

1898年の創業以来、今もなお同じレシピを守り、ナルニ近郊から調達することのできる材料を使用しています。

ナルニは、地政学的に導かれた場所であったといえます。

ネラ川の水、亜麻栽培に向く肥沃な土壌、イタリアの地理的中心に位置し鉄道が存在する。

リノリウムの製造に理想的でした。

 

創業から100余年幾度かの買収・合併を経て1997年にTarkett社の経営傘下となってから、この好立地のリノリウム工場は同社のグリーンファクトリーとして位置づけられ大きな成長を遂げます。レガシーを大切に守りながら、よりグリーンな工場を目指し様々な生産プロセスの革新に取り組んできました。
 
太陽光発電パネル、バイオマスボイラー、地熱システム、工業用水の循環、雨水収集と再利用のシステム等様々な技術導入を進め、現在この工場は、ISO 9001(品質システム)、ISO 14067(温室効果ガス–製品のカーボンフットプリント)、ISO 50001(エネルギー管理システム)、ISO 14001(環境管理システム)、OHSAS 18001(健康および安全管理システム)およびSA 8000(社会的説明責任)の認証を取得しています。
 
ドイツの循環型サイクルへの厳しい認証制度である「Cradle to Cradle® 」の理念を社是とするTarkett社だからこそのこの取り組みは、地球の未来への大きな投資と貢献として評価されているだけでなく、リノリウムをより魅力的な素材に育てています。
現代に見合った色柄

淡いグレー、もしくはベージュ。

かつてのリノリウムの印象を冷たいものにしていたのは、その色であったかもしれません。

どの場所でも似たような色が使われ、内装の個性が抑えられてしまっているかのように見えたのは、色柄の自由度が限られていたことにもよるでしょう。

昨今のリノリウムはカラーパレットが増え、選択肢も広がりました。

表面のテクスチャーも工夫がみられるようになり、一見しただけでは、その床材がリノリウムかどうか判別がつかないかもしれません。

 

Tarkett社では、リノリウムの着色には天然由来の顔料が使われています。

安全性の配慮により出すことが難しい色はあるものの、それでも113色もの異なるバリエーションを揃えています。クロマティック・サークルのすべての色が含まれており、自在なカラーコーディネートが可能になりました。

 

表面のパターンも6種類のバリエーションがあります。

無地で深みのある光沢から大理石風、微かなライン入り、霜降り、スタイリッシュなメランジェ、木目風など、様々なスタイル空間に馴染むような選択肢が広がっています。

優れた機能

リノリウムには、元来原材料からくる優れた性能を備えています。

 

表面の滑りにくさからバレエのスタジオや舞台に使用されたり、その抗菌性から病院で使用され、その耐久性と耐摩擦性から学校で使用されてきました。

これらの性能は、客観的試験基準に基づいて測定されその効果が確認されています。

Tarkett社では、さらに耐久性を向上させメンテナンス性を高めるために、コーティングによる独自の表面加工処理「xf2™」(エックス・エフ・ツー)を施しています。

 

これにより、表面がなめらかになり汚れが溜まりにくくなり、メンテナンスによる摩擦や薬品による劣化を防ぐことができ、より利便性が高まりました。ほぼすべてのモデルにこの表面加工「xf2™」が搭載されています。

 

さらに、標準仕様に加えて特定の用途に向け性能強化を図ったモデルも取り揃えています。

静電気散逸 / Static Dissipativeシリーズ
帯電した静電気を放電します。医療や電子・通信機器を設置する場所を安全に。
導電性 / Conductive シリーズ
瞬時に静電気を逃がします。医療、オフィス(特にサーバーやコンピューター室)、実験室、電子機器などの場所に。
防滑性/ Veneto Sicuroシリーズ
滑りにくさを更に高めた商品。建物の入り口などに最適。
耐火性 / Linoleum Bflシリーズ
従来品よりも耐火性を高めた商品。天然成分による効果で化学物質による防炎剤不使用。タバコや火を使う場所に。
吸音性 / Silencio シリーズほか
バッキングの工夫によりノイズを低減させる商品。反響音が気になる場所に。

11月開催予定のHOSPEX展にて、Tarkett社のリノリウムの展示を予定しています。

ぜひご来場ください。

PICK UP

展示会で発表された新作商品やコレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

STROHEIM collection /  Fabricut(アメリカ)

アメリカのテキスタイル・ディストリビューター「Fabricut」社の傘下ブランドとして今もなおファンを魅了するコレクションを持つ「STROHEIM」(ストローハイム)。

 

1865年の創業から150年余り、「STROHEIM」は美しく高品質なインテリアテキスタイルを提供してきました。デザインや色の流行を敏感に巧みに取り込み、その時代時代のラグジュアリーを見事に表現。確かな品質に支えられたコレクションは、常に最新でありながら伝統も見え隠れする品格を備えています。

ファブリックとともに、トリミングのコレクションも豊か。また、明るくポップな色合いのコレクションも充実しており、インテリアを楽しむ遊び心も忘れません。アメリカン・ラグジュアリーの伸びやかで豊かでおおらかなインテリアシーンは、いつも私たちに刺激を与えてくれます。

 

世界屈指のテキスタイル・ディストリビューターであるFabricut社は、多種多様かつトレンドを押さえたコレクションを取り揃え、毎年ユニークな新作コレクションを発表しています。「Fabricut」ブランドの傘下には、「STROHEM」「trend」「S.Harris」「Vervain」といったブランドがあり、コンセプトや価格帯によって特色を生かした魅力的なコレクション展開をしています。

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